タージ・マハル Taj Mahal

イスラム教のムガル帝国5代皇帝シャー・ジャハーンが、王妃ムムターズ・マハルのために建築した墓廟。帝国絶頂期に王として君臨したシャー・ジャハーンは、最愛の王妃が36歳の若さで亡くなってしまったのを悼み、ペルシャやアラブ、ヨーロッパから2万人もの職人を集め、22年の歳月をかけて白亜の宮殿のような総大理石造りの廟を完成させた。簿廟は東西南北のどの角度から眺めても同じに見えるようにデザインされており、インド＝イスラム文化を代表する建築美を誇っている。4本のミナレットを脇に従えた墓廟のほか、赤砂岩の大門とムガル式四分庭園、墓廟の両脇に立つモスク、迎賓館の5つの要素から構成されている。