セントラル・パーク Central Park

59丁目から110丁目まで南北約4km、東西約800ｍという広大な公園で、市民のオアシスとなっている。1854年から20年あまりもの歳月をかけて造園され、設計はリバーサイド・パークやブルックリンのプロスペクト・パークなども手がけたフレデリック・オムステッドとカルヴォート・ヴォクスの名コンビ。マンハッタン島の自然を最大限に生かして造られた園内には、青々とした芝生が広がり、池のほとりには生い茂った木々が深い森を形成している。太古の昔、氷河によって削られた岩盤がむき出しになっているところさえある。おすすめコースは、5番街と59丁目の角にあるグランド・アーミー・プラザからモールを経て、ベルヴェデーレ城まで。グランド・アーミー・プラザからセントラル・パークに入ると、ガプストー・ブリッジがある。ここから南側に向くと、木々の向こうにプラザ・ホテルなどのビルがそびえるおなじみの光景が広がる。右手にセントラル・パーク動物園、左手にスケート場のウールマン・リンクを眺めながらイースト・ドライブを進むと、左手にビクトリア調の小さな建物、デアリーがある。ビジター・センターではイベントカレンダーや有料地図を入手しよう。楡の並木道がモール。著名な文学者の銅像が並んでいる。モールの右手には野外音楽堂があり、夏の夜にはコンサートが催される。北のベセスダ噴水を右手に進めばボートハウス・カフェがある。ベルヴェデーレ城の塔からは、眼下のタートル池、遠くは公園の北の端まで見渡すことができる。治安の問題から85丁目以北やひとけのない場所はできるだけ避けたほうがよい。